このブログではマニュアル撮影をオススメするために、マニュアル設定の必要性からマニュアル設定の仕方まで分かりやすく解説しています。
そんな中こんなご質問をいただきました。
『絞り優先モードではダメですか?』
『モードが変わると写真も変わるのですか?』
今回はこの疑問にお答えしていきます。
『絞り優先モード』って?
そもそも『絞り優先モード』とは、その名の通り絞りを最優先に決めて撮影するモードです。
平たく言うと、『絞り』だけ自分の意思で決めてシャッタースピードとISOはカメラにお任せする機能です。
お花を撮るにあたってとても使いやすい便利なモードだと思います!
例えばこんな時、
『お花の背景をうまくボカしたい!』
当然『絞りは開放』にしますよね。でも他の設定はイマイチ分かんない……
って時に『絞り優先モード』にしておけば、絞りだけを自分で設定(開放)にし、あとはバンバンシャッターを切るだけ!そうすれば、カメラが勝手に適正露出(ちょうどいい明るさ)に合わせてくれます。
お花撮影にはオススメのモードです!
(『絞り優先モード』の設定方法は後半に説明しますね)
『絞り優先モード』ではダメですか?
『お花撮影にオススメならこのモードでいいじゃない!』
確かにオススメできるモードです。
しかし、こんな場面も想定されます。
カメラが完璧な露出を決めてくれるのはありがたいのですが、自分の好みとちょっと違う……適正露出(ちょうどいい明るさ)よりももっと明るくしたい!
とか、もう少しだけ暗くしたい!とか。ってことも出てくるかと思います。
そんな時には結局シャッタースピードとISOを触って好みに合わせなければいけません。
やはり、『絞り優先モード』だけではあなたの”撮りたい”を100%発揮できないのです。
やはり『あなたの撮りたいイメージを形にできるのはマニュアル設定』なのです。
でも実は『絞り優先モード』でも『露出補正』っていう便利な機能もあります。
『+と–』のインジゲーターを動かすことによって明るさを調整できる機能です。
この機能を使えば簡単に明るさを変えられます!
(操作の仕方は後半に説明しますね)
『じゃあやっぱり絞り優先モードでいいじゃない!』って声が聞こえてきそうですね。www
確かに悪くはないのです。しかし、実は露出補正とはこういうことなのです。
『露出補正』を触ることにより実は、『SS』と『ISO』の数値が変わり明るさを変えてるのです。(間接的にSSとISOを触ってるということになりますね)
であれば、初めからマニュアルを覚えて、マニュアルで撮るという選択肢もありだと思います。
そして、SSとISOをカメラ任せにすると、たまに『これじゃ手ブレするよ』っていうぐらいとんでもなく遅いSSになることもあります。
絞り優先モードで撮った写真に手ブレが多いって経験はないですか??
それはSSが極端に遅くなっているからかもしれません。
仮に、同じSSで撮るにしても、自分で設定したものならば、
『SSを遅くしたから手ブレに気をつけよう』という意識が出てくるのでしっかりカメラを構えるなどの対策もできますが、
気づかないで撮ると手ブレ写真の量産になりかねません。。。
やはり、あなたの意思で全てを設定した方がよりいい写真が撮れると思います!
『あなたの撮りたいイメージを形にできるのはマニュアル設定なのです!』
モードが変わると写真も変わるのですか?
結論から言うと『SS・絞り・ISO』が同じであれば、写真は同じです。
つまり答えは『NO』です。
同じ数値なのに『マニュアルモード』の方がいい写真になるってことはありません。どんなモードで撮ろうが数値が同じであれば、同じ写真です。
しかし、自分がマニュアルで決めた数値を『絞り優先モード』で再現するのは至難の技です。
逆の言い方をすると、自分で決めた数値は、他の人にはマネされないのです!
自分の個性を出した写真を撮るにはやはり『マニュアル撮影』をオススメします。
『絞り優先モード』の設定方法&操作方法。
ここでは『絞り優先モード』の設定方法と操作方法を一眼レフとミラーレスにそれぞれ分けて説明していきます。
一眼レフの場合。
設定方法。
①のダイアルを回し『AV』に合わせます。設定はこれだけです。
直感的で分かりやすいですね。
『AV』が『絞り優先モード』のことです。それだけ覚えておけば大丈夫です。
操作方法。
操作方法は②のダイアルを回すと絞りを変えられます。
絞りの数値は□に表示されます。
(この写真の場合、絞りは『F4.0』ですね)
ミラーレスの場合。
設定方法。
『INFO』ボタンを何度か押すとこの画面になります。
左上が『AV』になってればOKです。
なっていなければそこを選択すると下の画面へ進みます。↓↓↓↓
この画面で『AV』を選択すれば設定完了です。
操作方法。
撮影画面で①の『INFO』ボタンを何度か押すとこの画面になります。
②のダイアルを回すと絞りを変えられます。
絞りの数値は□に表示されます。
(この写真の場合、絞りは『F1.8』ですね)
『絞り優先モード』での『露出補正』の仕方。
『露出補正』は優先モードの時に明るさを調整できる機能です。
0を基準として、『-3から+3』までの間で調整することができます。
実際にカメラで操作してみると、直感的に理解しやすいと思うのでさっそく見ていきましょう!
一眼レフの場合。
『AV+-』のボタンを押すと□のインジゲーターを選択できます。
『AV+-』を押した状態でシャッターボタン手前の『ダイアル』を回すと数値を変えられます。
(親指で『AV+-』を押し、人差し指でダイアルを回すとスムーズに行えます)
ミラーレスの場合。
③の『+-』を押すと④のインジゲーターを選択できます。
『ダイアル』を回すと数値を変えられます。
結果どっちがいいの?
『絞り優先モード』はお花の撮影にかなり向いているのでオススメのモードです!
このモードで撮ってもかなり満足のいく写真が撮れるのではないでしょうか?
特に時間がないときなどバタバタ撮って撤収しなきゃいけない状況であれば、かなり心強いモードだと思います。(とりあえず絞りを開放にしてバンバン撮ればOKですから!www)
しかし、自分の意思をより反映させたいのならやはり『マニュアル撮影』にはかないません。時間があるのならば、じっくり設定を決めてマニュアルで撮ってみましょう!
空振り写真も増えますが、必ずホームラン級の写真が撮れますよ!
『あなたの撮りたいイメージを形にできるのは、マニュアル撮影です!』
『マニュアル設定の仕方』はこちらの記事に書いてます。まだ読んでないという方はぜひ一度読んでみてください。↓↓↓↓
最後に持論を一つ!
『趣味は楽しまなきゃ意味がない!』
どんなモードで撮ろうとも、それが苦になっては意味がありません。
あなたにとって写真は楽しいものであってください。
楽しみ方は人それぞれです。正解はありません。
あなたにとっての“楽しいカメラライフ”を送ることができればそれが一番だと思います!
『好きなものを好きなように撮る!』
このブログによって“あなたの好き”がより深まれば嬉しいです。
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