今回は、ご要望の多かった『イルミネーションの撮り方』を紹介します!
【前編】スローシャッター編
【後編】手持ち撮影編
この2本に分けてお送りします!
(この記事は【前編】スローシャッター編です)
イルミネーションのマニュアル設定!人混みを消そう!
今回は、
『スローシャッター編』ということで、
三脚使用が前提になります。
スローシャッターの利点!
夜景やイルミネーションにおいてのスローシャッターの利点は、
①明るく撮れる!
②人混みを消せる!
この2点が挙げられます。
①明るく撮れる!
三脚を使用することによって手ブレの心配がなくなります。
したがって、
シャッタースピードを遅くすることができるので、
暗い環境でも明るさを十分に保つことができます!
②人混みを消せる!
完全には無理ですが、
カメラの前を横切る通行人ぐらいであれば消すことができます。
例えばこんな環境。↓↓↓↓
平日夕方6時半の博多駅前です。
家路を急ぐ人やイルミネーションを見にきた人たちでごった返してます。
こんな環境でも、
シャッタースピードを遅くすれば通行人は写りません。↓↓↓↓
ご覧のように、ごちゃごちゃせず
スッキリした写真に仕上がりました!
これぞデジカメ!
スマホじゃ絶対に撮れない写真ですね!
シャッタースピードを遅くすればするほど通行人が消えやすくなります。
応用するとこんな遊びもできます。↓↓↓↓
半透明のポートレートとか…
通行人を消してスクランブル交差点を独り占めにしたりとか…
人混みを消すマニュアル設定!
『シャッタースピード・絞り・ISO』を決めていくわけですが、
今回の “撮りたいイメージ” は、
『通行人を消して綺麗なイルミネーションを撮りたい!』
というものです。
そのためには、スローシャッターが必要です!
したがって、
今回はSSから決めていきましょう!
通行人を消すには、
SS…2秒〜4秒は欲しいところです。
つまり『 “撮りたいイメージ” = SS…2秒〜4秒』ということです!
今回これだけはゆずれません!
したがってまずは
SS…2秒〜4秒に設定しましょう!
しかしSS…2秒〜4秒というのは、相当明るい設定です。
したがって『絞り』と『ISO』で暗くする必要があります。
絞りはF…20くらいまで絞ってみましょう!(2.0じゃないですよ20です)
ISOは100にします!(一番暗い設定)
一旦まとめると
(※この場所はかなり明るい場所でした)
もしもこれで
暗すぎれば→→→絞りを開いて明るくしましょう!
(F…20→18→16といった感じ)
明るすぎれば→→→SSを速くして暗くしましょう!
(SSを3秒→2秒といった感じ)
明るさの目安は?
イルミネーションを撮るときのコツとして、
暗いより明るい方が断然いいです!
イルミネーションは、
明るい方が見栄えが良くSNSでも目を惹きやすいでしょう!
下の2枚の写真を見比べてください。↓↓↓↓
⬇️SS…1.3 F…22 ISO…100 WB…白熱電球
⬇️SS…4 F…22 ISO…100 WB…白熱電球
1枚目は少し暗めですね。
なんとなく寂しげでせっかくのキラキラ感がいまいち伝わりません。
2枚目は同じ構図で少し明るくしました。
明るくすることにより、
地面や背景の色合い、右の木の電飾などが1枚目よりも綺麗になってますね!
『明るい方がいいってのは分かったけど、じゃあどこまで明るくすればいいの??』
ひとつ目安にして欲しいのが
『白飛びしない程度に明るくする!』
ということです。
下の写真を見てください。↓↓↓↓
⬇️SS…4 F…22 ISO…100 WB…白色蛍光灯
一見すると、
明るくてイルミネーションの賑やかさが出ていて
とても素敵な写真なのですが、、、
写真として見たときには、
○の中が『白飛び』してます。
悪くはないのですが、
どうしても『白飛び』があると露出オーバー(明るすぎ)が否めません。
同じ構図で、
SSを速くして少し暗くしました。↓↓↓↓
⬇️SS…2.5 F…22 ISO…100 WB…白色蛍光灯
これだと『白飛び』がなくなりましたね!
好みの差にはなるのですが、個人的にはこれぐらいの感じが好きです。
明るさのまとめ!
これを目安に明るさを決めていきましょう!
スローシャッターのときのシャッターの切り方。
『普通にシャッターボタンを押せばいいんじゃないの?』
いくら三脚を使ってるとはいえ、
普通にシャッターボタンを押すとその振動だけで100%ブレます。
それを解消するには、
リモコンでシャッターを切れば大丈夫です!
『じゃあリモコン買わなきゃいけないの?』
大丈夫です!
僕もリモコンなんて持ってません!
リモコンなしでブレずに撮るためには、
『セルフタイマー2秒』に設定して、
『タッチシャッター』でそっと画面に触れればOKです!
シャッターボタンを直接押すよりも衝撃が少ない上に、
2秒の猶予期間があるのでブレにくいです!
他にもこんな方法があります!
キヤノンのwi-fi付のカメラであれば、
キヤノンが出してる無料アプリを使えばスマホと連動させて、
スマホでシャッターを切ることができます!
撮ったデータを即スマホに転送できるのでその場ですぐにSNSにUPすることも可能です。
↑これが最新版ですが、接続がなかなかうまくいかなかったので僕は旧型のアプリを使ってます。
旧型はこちら↓(ひょっとすると最近のカメラには対応してないかもです・・・)
スローシャッターは電池に注意!
スローシャッターのときは、
バッテリーの減りがとてつもなく早いです!
僕の感覚からいうと通常の撮影の3〜4倍ぐらいの減り方です。
予備バッテリーを持ってる方は忘れずに持って行きましょう!
そうでない方はフル充電で臨みましょう!
イルミネーションに合わせて『ホワイトバランス』を変えよう!
イルミネーションを撮るにあたって、
『ホワイトバランス』の設定をしましょう!
『ホワイトバランス』って何?って方は
こちらの記事に詳しく書いてます。↓↓↓↓
ここでは詳しくは書きませんが、簡単にいうと、
ホワイトバランスを変えることによって、
写真の色味を変えることができると思ってもらえれば大丈夫です。
(本来の役割は少し違うのですが、そこまで知りたいって方は上の記事を参考にしてください)
文章で書くよりも実際の写真で見ていきましょう!
一目瞭然だと思います。
⬇️ホワイトバランス『オート』(初期設定はこれです)
⬇️ホワイトバランス『白熱電球』
ホワイトバランスを変えるだけでこんなにも色味が変わります。
これは変えない理由がないですね!
さっそく設定していくのですが、
ホワイトバランスにもたくさん種類があります。
①太陽光 ②日陰
③くもり ④白熱電球
⑤白色蛍光灯 ⑥ストロボ
『どれ使えばいいの?分かんないよ…』
というあなた、
安心してください。
イルミネーションにオススメのホワイトバランスはこの3つで大丈夫!
暖色系イルミネーションには『日陰』
暖色系のイルミネーションの場合は、
ゴールドをより引き立てたいのでホワイトバランス『日陰』がオススメです。
『日陰』に設定することにより
ゴージャスなイルミネーションを演出できます!
寒色系イルミネーションには『白熱電球』『白色蛍光灯』
⬇️『白熱電球』
『白熱電球』はブルー系がより引き立つので、
神秘的なイルミネーションを演出できます。
⬇️『白色蛍光灯』
『白色蛍光灯』は
パープル系とホワイト系のコントラストが美しく
個人的にはこっちの方が好きです!
ホワイトやブルーなどの寒色系のイルミネーションには
『白熱電球』か『白色蛍光灯』がオススメです!
マニュアル設定でイルミネーションを撮ろう!【スローシャッター編】まとめ!
①マニュアル設定のまとめ!
②明るさのまとめ!
③シャッターの切り方のまとめ!
④電池のまとめ!
⑤ホワイトバランスのまとめ!
さっそく次のお休みは、
カメラと三脚を持ってイルミネーションを撮りに行きましょう!
【後編】手持ち撮影編はこちら。↓↓↓↓
イルミネーション写真館!【スローシャッター編】
⬇️SS…10 F…22 ISO…100 WB…白色蛍光灯
⬇️SS…4 F…25 ISO…100 WB…白熱電球
⬇️SS…6 F…22 ISO…100 WB…白色蛍光灯
⬇️SS…8 F…22 ISO…100 WB…白熱電球
⬇️SS…8 F…22 ISO…100 WB…白色蛍光灯
⬇️SS…2.5 F…22 ISO…100 WB…白色蛍光灯
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