マニュアルモードとは、
①シャッタースピード
②絞り
③ISO
この3つをあなたの好みに合わせて撮影する撮り方です!
今回はこの中でも『②絞り』についてのお話をしていきます!
『①シャッタースピードのお話』はこちらの記事⤴️
『③ISOのお話』はこちらの記事⤴️
『絞り』って何??
『絞り』とは、カメラ本体の性能ではなく、レンズの性能のことです。
F値(エフチ)と呼ばれ
数値でいうとこんな数値↓↓↓↓
見たことありますか?
そのレンズの最小の数値を『開放』と呼び、数値を大きくすることを『絞る』と言います。
こんな感じ↓↓↓↓
F1.8 F3.5 F5.6 F10 F20
解放 絞る→→→→
単焦点レンズは、開放値が小さいものが多いです。(F1.8 とか F2.2 とか)
ズームレンズは、開放値『F3.5-5.6』などと書かれてるものがあります。
これは開放値が、広角の場合…F3.5 ズームの場合…F5.6
という意味です。(ズームにすると勝手に数値が上がるのです)
では、絞りにはどんな役割があるのか?
次の章で詳しく見ていきましょう。
『絞り』が変わるとどうなるの?
絞りの役割は2つ!
なにも難しいことはないですよ。
イメージはこんな感じです。↓↓↓↓
F1.8 F3.5 F5.6 F10 F20
←←←明るい 暗い→→→
←←←ボケる ボケない→→→
この覚え方で大丈夫です!
それでは、実際に撮った写真で確認してみましょう。
まずは『明るさの比較』↓↓↓↓
開放値は明るいですね。(このレンズの場合F1.8)
そこから、絞っていく(数値を大きくする)と暗くなって行くのがよく分かりますね。
次は『ボケの比較』↓↓↓↓
この比較は面白いですね!
見るポイントは、
『右下の紫のビオラ』と『左上の背景ボケ』
F1.8は主役のお花以外が滑らかにボケてますね。
『右下の紫のビオラ』は綺麗な前ボケとなってます。
『左上の背景』もスッキリとボケてくれてますね!
F20はほとんどボケていませんね。
『紫のビオラ』もはっきりと識別できます。
『背景』は木の枝だったのですね!
もう一度おさらいです。
F1.8 F3.5 F5.6 F10 F20
←←←明るい 暗い→→→
←←←ボケる ボケない→→→
ここで疑問が出たあなたは鋭いです!
『最後の写真は、F20まで絞ってるのになんで暗くなってないの?』
改めてその写真を見てみましょう。↓↓↓↓
絞ったら暗くなるはずなのに確かに明るいですね。
答えは、
マニュアルモードで他の設定を明るくしたからです!
『SS…1/100 F…20 ISO…1600』
今回はISOをかなり高めにして明るさを保ちました。
これこそマニュアルモードならではの撮り方です。
もしも ”あなたの撮りたいイメージ” がボカさずにくっきり撮りたいのならば、しっかり絞る必要があります。しかし、絞ると暗くなります。そのためにISOを上げて明るさを保ったというわけです。
マニュアルモードならこんな応用もできます。
人がごった返す駅前のイルミネーション。
撮りたいイメージは、
『カメラの前を横切る通行人を消したいのでシャッタースピードを2.5秒に設定したい!』
しかし、SS…2.5秒という設定は明るすぎて真っ白になってしまう設定です。
そこで絞りをF…22まで絞って暗くしました。
するとこんな写真。↓↓↓↓
『SS…2.5 F…22 ISO…100』
見事に通行人を消すことができました!
詳しい撮り方はこちらの記事を参照↓↓↓↓
『絞り』どうやって設定するの?
ここでも『M』(マニュアルモード)が大前提です!
それでは、一眼レフとミラーレスでそれぞれの絞りの変え方を見ていきましょう!
一眼レフの場合。
一眼レフの絞りの変え方。
⭕️の『AV+−』のボタンを押しながらダイアルを回すと絞りを変えられます。
(親指で『AV+−』ボタンを押し、人差し指でダイアルを回すとスムーズにできます)
数値は②に表示されます。
(このカメラの絞りは、F6.3ということですね)
ミラーレスの場合。
ミラーレスの絞りの変え方。
②に絞りが表示されます。
②を選択し(ダイアル内の『+−』のボタンを押すと②を選択できます)ダイアルを回すか、
タッチパネルの機種なら②をタップすると直感的に変えられます。
(このカメラの絞りは、F1.8ということですね)
『絞り』のまとめ!
ズームレンズよりも単焦点レンズの方が開放値が小さいので、明るくボケのある写真を撮りやすくなります。
あなたの撮りたいイメージは?
背景ボケや前ボケの写真を撮りたいのなら、無条件で『絞りは開放です!』
絞りを開放に設定し、それからISOとSSを決定していきましょう。
⬆️SS…1/1250 F…1.8 ISO…100
『絞り』のイメージは掴めましたか?
絞りは、”あなたの撮りたいイメージ” を大きく左右する設定です!
これを機会にぜひマニュアルモードで絞りを決めて、あなただけの写真を撮ってみましょう!
次回は『ISO』のお話をしようと思います。
『①シャッタースピードのお話』はこちらの記事⤴️
『③ISOのお話』はこちらの記事⤴️
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