今回は、ご要望の多かった『イルミネーションの撮り方』を紹介します!
【前編】スローシャッター編
【後編】手持ち撮影編
この2本に分けてお送りします!
(この記事は【後編】手持ち撮影編です)
『ホワイトバランス』の設定!
『ホワイトバランス』の設定は、
【前編】スローシャッター編と全く同じなので、
詳しくはこちらをご覧ください。↓↓↓↓
簡単におさらいするとホワイトバランスは、
⬇️『日陰』はゴールドが強調され『非日常的』でゴージャスな雰囲気を演出できます!
⬇️『オート』だとこんな感じです。色合いがリアリティ過ぎて『現実味』が強くなりますね。
⬇️『白熱電球』と『白色蛍光灯』はブルーやパープルが強調され、幻想的なイルミネーションを演出できます。
ひと手間かけるだけでガラッと印象を変えられるので、
必ず好みの『ホワイトバランス』に設定しましょう!
イルミネーションのマニュアル設定!
ここでは、
手持ちでのイルミネーションの撮り方を解説していきます!
中でも特に多い質問は、
『イルミネーションを撮るには、マニュアル設定はどんな設定にしたらいいの?』
イルミネーションを綺麗に撮るコツのひとつは、
⬇️暗めの写真。
⬇️明るめの写真。
せっかくのイルミネーションなのに1枚目のように暗いと寂しくなります。
2枚めの『明るめの写真』の方がよく映えますね!
それを前提にマニュアル設定を決めていきましょう!
まずはシャッタースピード。
シャッタースピードは、
できるだけ遅くして明るくします。
しかし、
遅くしすぎると『手ブレ』の原因になります。
目安として
1/60よりも遅くならないように設定しましょう。
1/60〜1/125ぐらいであれば『手ブレ』も抑えられ、
明るさもキープできるでしょう!
絞りは簡単!
絞りの設定は簡単です。
ズバリ『開放』です!
絞りを開放にすることによって、
明るさをキープすることができ、
なおかつボケを演出することもできます!
なので、絞りは無条件で『開放』にしましょう!
ISOで明るさを調整しよう!
『シャッタースピード』と『絞り』が決まったら、
『ISO』で明るさを調整していきましょう!
具体的な数値は、
あなたが使ってるレンズの開放値とイルミネーションの明るさによって違ってくるので、
一概には言いづらいところですが、
200〜1600ぐらいの間で好みを見つけていきましょう!
『ISOは上げすぎに注意!』
そんなフレーズを耳にした方も多いと思います。
確かにISOを上げると明るくはなるのですが、
ノイズと言って画質がザラザラした感じになります。
『ISOは上げすぎに注意!』とはそのことを言ってるのです。
これを鵜呑みにしてISOを上げることに抵抗を感じてる方がとても多いです。
しかし、
僕は声を大にして言います!
『ISOは怖がらずにガンガン上げましょう!』
もちろん必要があれば!という前提ですが…
暗い写真よりか、明るい写真の方が絶対にいいです。
確かに15年ぐらい前のデジカメならノイズはひどかったと思いますが、
最近のカメラはノイズも低減され高感度に強くなってます。
特大ポスターを作るなら話は別ですが、
SNSに上げる写真であれば、
僕は『ISO…6400』ぐらいまでは普通に使います。
設定をまとめると。
だいたいこんなところで綺麗なイルミネーションが撮れると思います!
構図の中に『玉ボケ』を入れよう!合言葉は『非日常の演出!』
『玉ボケ』とは、
ピントが合ってない場所のイルミネーションが、
玉のように丸くボケることです。
この『玉ボケ』を構図の中にうまく配置することによって、
ひと味違った『非日常的』なイルミネーションの写真に仕上げることができます。
例えば『玉ボケ』のない写真はこんな感じです。↓↓↓↓
⬇️SS…1/60 F…1.8 ISO…400 WB…日陰
シンプルで悪くはないのですがどうしても
『普通感』が否めません…
奥行きもなく、平べったい印象です。
『玉ボケ』を入れるとこんな感じになります。↓↓↓↓
⬇️SS…1/60 F…1.8 ISO…400 WB…日陰
これだけで一気に『非日常的』『ゴージャス感』が増しますね!
そして『前ボケ』があることによって
奥行きが出て、立体感のある写真になってます!
スマホじゃ撮れない、ワンランク上の写真に仕上がりました。
『玉ボケ』の作り方は??
①設定は『絞りは開放』
『玉ボケ』はあくまでも『ボケ』なので、
よくボケる設定 = 絞りは開放
ということですね!
②ボカしたいものと、ピントを合わせたいものを決めよう!
例えばこんなシチュエーション。(スマホ写真)↓↓↓↓
手前のイルミネーションを『前ボケ』に使い、
『ピント』は一番奥。(間のツリーが『中ボケ』になってくれたのは偶然ですwww)
こうやって撮った写真がこちら。↓↓↓↓
きらびやかで『非日常』を演出することができました!
こんなシチュエーションも前ボケにもってこいですね。↓↓↓↓
ここで撮った写真がこちら。↓↓↓↓
⬇️SS…1/125 F…1.8 ISO…200 WB…白熱電球
垂れ下がった電飾が見事な『前ボケ』を作ってくれました!
ホワイトバランスは、
『白熱電球』にして幻想的なブルーにしてます!
これもスマホじゃ撮れない『非日常』の演出ですね!
『ボケ』を作るコツは2つ!
それぞれ具体的に見ていきましょう!
①『前ボケ』はレンズに近づける!
2枚の写真を比較すると分かりやすいと思います。
⬇️『前ボケ』として使いたい右のツリーから離れるとボケが小さくなります。
SS…1/60 F…1.8 ISO…800 WB…日陰
⬇️近づくとボケが大きくなりました。
SS…1/60 F…1.8 ISO…800 WB…日陰
好みにもよりますが、
『前ボケ』の場合ボカしたいものに近づけばより大きくボカすことができます!
②『背景ボケ』はピント位置から遠ざける!
なるべく近くのものにピントを合わせた方が『背景ボケ』は大きくなります!
⬇️SS…1/60 F…1.8 ISO…400 WB…日陰
⬇️SS…1/125 F…1.8 ISO…200 WB…白熱電球
被写体がもっとお洒落なものだったらよかったのですが・・・
どちらも電球しか見つけきれず『作品』と呼ぶには程遠い、ちょっと残念な感じでした。
被写体は『ツリーの飾り物』だったり『ケータイの液晶』だったり・・・
ここはあなたのセンスの見せ所です!
イルミネーションにストロボはNG!
イルミネーションにストロボは必要ありません!
そもそもストロボは数メートル先までしか届きませんし、
そのストロボが届いいた範囲だけが一気に現実味を帯びて『興ざめ』した写真になると思います。
一部ポートレートでは、
夜景とともに人物を撮るときにストロボを使いますが、
あれはかなり高度な技術と機材があって成立するものです。
マニュアル設定でイルミネーションを撮ろう!【手持ち撮影編】まとめ!
①ホワイトバランスまとめ!
②マニュアル設定まとめ!
③『玉ボケ』まとめ!
イルミネーション撮影の最大の敵は・・・
機材の準備?
夜の寒さ?
いえいえ、そんなものではなく、
ズバリ『カップル』です!www
カップルが多いとカメラを出して一人で撮影するのはなかなか恥ずかしいです。
特に男一人での撮影は、怪しまれてないかと妙に不安になるものです。www
決してやましいことはありません、お邪魔しない程度に堂々と撮影しましょう!
またカメラ仲間がいれば一緒に撮影すると恥ずかしは軽減されますね!
イルミネーション写真館!【手持ち撮影編】
今回の写真はほとんどこのレンズで撮影しました。↓↓↓↓
キヤノン『EF 50mm F1.8 STM』
⬇️SS…1/60 F…1.8 ISO…400 WB…日陰 (EF 50mm F1.8 STM)
⬇️SS…1/60 F…1.8 ISO…800 WB…日陰 (EF 50mm F1.8 STM)
⬇️SS…1/125 F…1.8 ISO…200 WB…白熱電球 (EF 50mm F1.8 STM)
⬇️SS…1/60 F…3.5 ISO…1600 WB…白色蛍光灯 (EF-M 18-55mm F3.5-5.6 IS STM)
⬇️SS…1/60 F…1.8 ISO…400 WB…日陰 (EF 50mm F1.8 STM)
⬇️SS…1/125 F…1.8 ISO…200 WB…白熱電球 (EF 50mm F1.8 STM)
⬇️SS…1/60 F…1.8 ISO…400 WB…日陰 (EF 50mm F1.8 STM)
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