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【初級編】『フルサイズ』と『APS-C』って何??

センサーサイズ

カメラをやってるとよく聞く単語。

『フルサイズ』と『APS-C』

これって何?

今回はフルサイズとAPS-Cの違いについて解説していきます!

フルサイズとAPS-Cって何??


カメラには、撮像素子と言われるセンサーがあります。

レンズを外した時に見える、ブルーグリーンのような所。↓↓↓↓


これがセンサーです!

 

このセンサーにはいくつかのサイズがあって、

『フルサイズ』『APS-C』などと呼ばれてるのは、

そのセンサーサイズの名称です。

 

フルサイズは、上位機種に搭載されることが多く、

APSCは、入門機〜中上位機種まで幅広く搭載されています。

 

ミラーレスはAPS-C

一眼レフはフルサイズ

と勘違いしている方も多いですが、全く関係ありません。

 

最近はフルサイズのミラーレスもありますし、

一眼レフでAPS-Cのモデルもたくさん存在してます。

 

 

フルサイズは、フィルムカメラ時代に35mmフィルムを使用するカメラでよく用いられていた24mm×36mmのサイズに近いことから『35mmフルサイズ』と呼ばれています。(35mmは省略されフルサイズと呼ばれることがほとんどです)

 

APS-Cは、元々APS(アドバンス フォト システム)というフィルムの規格があり、その中のCサイズが縦横の比率が35mmフィルムと同じだったのでAPS-Cフィルムとして普及していました。デジタルに変わった時にも、このサイズをデジカメ用のセンサーサイズとして採用したのだと思います。

 

僕も20代中頃は、

APS-Cのフィルムカメラを使ってました。

35mmのフィルムよりも小さいので、

カメラ本体もコンパクトで使いやすかったのを覚えてます。

ちなみに初めて買ったデジカメは、400万画素のコンデジでした。

当時、27歳ごろで45,000円でした。www

 

 

 

フルサイズとAPS-C…センサーサイズと画角の違い!


センサーサイズというからにはそれぞれに大きさがあるわけですが、

フルサイズの方が大きい!

と覚えておきましょう。

 

どれくらいの違いがあるかというと…

 

キヤノンの場合、

APS-Cはフルサイズの約40%のサイズ(面積)になります。

(*APS-Cのサイズはメーカーによって若干異なります)

 

おおよそのイメージはこれくらいの感じ。↓↓↓↓

なぜこの比較をしたかというと、

このサイズの違いがそのまま写真の画角の違いになるからです。

 

これはどういうことかと言うと、

 

同じレンズでフルサイズとAPS-Cで撮り比べると、

APS-Cの方が大きく写るということです。

 

センサーが小さいと大きく写るのです。

 

原理はこう。

 

先ほどの図に写真をはめ込んでみましょう。↓↓↓↓

 

フルサイズの画角。↓↓↓↓


(*画角の比較用です。実際にフルサイズで撮った写真ではありません)

APS-Cの画角。↓↓↓↓


大きく写ってますね!

APS-Cは、

センサーに入ってきた時点でトリミングされてるようなイメージです。

 

ちなみに、○○mmというレンズの焦点距離は、

フルサイズで使用した時の焦点距離です。

キヤノンの場合、

APS-Cはフルサイズの約1.6倍の焦点距離になります。

 

例えば、

焦点距離50mmのレンズは、

フルサイズでは、そのまま50mm。

APS-Cでは、1.6倍の80mm。

焦点距離100mmのレンズは、

フルサイズでは、そのまま100mm。

APS-Cでは、1.6倍の160mm。

ということになります。

 

 

 

フルサイズとAPS-C…画質とボケの違い!


フルサイズの方がセンサーサイズが大きいということが分かりましたね。

では、

サイズが大きいとどんな恩恵が受けられるのでしょうか?

 

ざっくりとこんな特徴があります。

①画質の向上。

②よりボケやすい。

それぞれ詳しくみていきましょう。

 

 

①画質の向上。

センサーサイズが大きいと当然たくさんの光(情報)を取り込むことができます。

 

情報力が多ければ多いほど、

それだけ明暗や濃淡をなめらかに表現することができるので、

いわゆる『高画質』な写真になります。

 

また、風景や人物撮影もより立体的に細やかに表現でき、

さらに夜景撮影などで明るく撮影することも得意です。

 

 

②よりボケやすい。

背景がボケやすいというのもフルサイズの特徴です。

 

正確に言うと、

APS-Cと同じ画角で撮るとフルサイズの方がよりボケるということです。

 

ここでひとつ確認ですが、

カメラから被写体までの距離が近ければ近いほど、背景はよくボケます。

 

これを踏まえた上で、

フルサイズがAPS-Cと同じ画角に合わせる為には、

被写体に近づく必要があります。

 

フルサイズの方が被写体に近づいてる分背景がよくボケるということです。

 

例えば、

お花を画面いっぱいに入れたり、

ポートレートでモデルさんのバストアップを撮りたいなどの狙った画角にするには、

APS-Cよりもフルサイズの方が被写体に近づいてることになります。

 

したがって、フルサイズの方がよりボケるということです!

 

①画質の向上。

②よりボケやすい。

実際に撮り比べをした記事がこちら。↓↓↓↓

『フルサイズとAPS-C』画角・画質・ボケ具合。3つの撮り比べ!
『フルサイズとAPS-C写りはどう違うの??』カメラの購入の際にフルサイズかAPS-Cか迷う方も多いのではないでしょうか。そんなあなたの為にフルサイズとAPS-Cを撮り比べしました。画角・画質・ボケ具合、この3点を徹底撮り比べ!あなたはどっちを選びますか?

 

 

 

APS-Cの武器は?


ここまで聞くとフルサイズが圧勝ですが、

APS-Cがダメかと言えば決してそんなことはありません。

 

当然ですが、センサーが小さい分小型化できます。

ほとんどの場合フルサイズよりも、

APS-Cの方がボディが小さくて軽いです!

 

そして、

実はAPS-Cよりももっと小さなセンサーサイズもたくさん存在します。

それらと比較すると、

APS-Cでも十分大きなセンサーということも言えますし、

画質も十分いいと言えます。

 

現にこのブログの写真は、

98%ぐらいAPS-Cで撮った写真です。

 

例えばこんな写真。↓↓↓↓


 


 


 


APS-Cも十分優秀なセンサーサイズだと思います。

入門機でこれですから、コスパは最高ですね!

 

夜景になると少し違いがでるかもしれませんが、

昼間の写真では大きな違いは見つけられないかもしれません。

 

そして、APS-Cの何よりの武器は、

フルサイズよりも大きく写せるということです!

 

野鳥・運動会・発表会・飛行機・スポーツなどなど…

 

望遠を必要とする場面では、

焦点距離が1.6倍というのはとても大きなアドバンテージになります!

 

例えば、300mmのレンズならば、

フルサイズに換算すると480mm相当の超望遠になります。

 

これがAPS-Cの一番の武器だと思います。

 

 

フルサイズとAPS-C…まとめ!

フルサイズは、

上位機種に採用されることが多く、画質が良い。

背景がボケやすく作品としての写真を撮りやすい。

 

APS-Cは、

一般的なミラーレスから一眼レフまで幅広く搭載されており、

コストパフォーマンスに優れている。

フルサイズの1.6倍(キヤノンの場合)の焦点距離になるので、望遠に強い。

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